令和7年度ブラックジャックゲームルール学部卒業式・大学院修了式・学位記授与式 卒業生答辞(第二部)
やわらかな春の光に包まれ、新しい季節の訪れを感じる頃となりました。本日は、横手学長をはじめ、先生方、ご来賓の皆様のご臨席を賜り、このように厳かで心温まる式典を挙行していただき、卒業生・修了生一同、厚く御礼申し上げます。
私が看護学研究科の博士後期課程に入学しましたのは、2020年の春、新型コロナウイルス感染症が社会を覆い始めた時期でした。急性期病院における看護師としての勤務を通じ、私は「認知症のある方が安心して過ごせる入院環境の構築」という、喫緊の課題に直面いたしました。その解決に向けた探究の結果、病棟の設えを整え、『認知症高齢者の尊厳と希望を支える環境へ改善するためのガイド』を日本で初めて開発いたしました。
臨床現場での実装や看護教育への貢献を目指した本研究は、大きな挑戦の連続であり、決して平坦な道ではありませんでした。職務との両立、そしてコロナ禍による画面越しでの孤独な学び。研究成果が目に見える形にならない不全感や焦燥感のなか、自分よりも後に入学した仲間が次々と修了していく姿に、取り残されるような不安を覚えたこともありました。
本日ここに集う卒業生・修了生の多くが感じているように、私が、今こうして、この晴れやかな日を迎えられましたのは、ひとえに今日まで支えてくださった先生方と、同じ志をもち、共に切磋琢磨した学友の存在があったからに他なりません。なかでも私自身、指導教員からいただいた言葉、「『自分の研究成果が、より良い社会に貢献する』という強い思いを持つこと」の一言を胸に刻んで、一歩ずつ、歩みを進めてまいりました。
6年という人よりも長い博士後期課程を経て、私は看護学の専門性や研究手法を習得するとともに、AIや自律走行型ロボットを活用した未来志向型の学際研究も学ぶことができました。同時に、答えの見えない課題に向き合い続ける力、自分と仲間を信じる力、そして、最後まで決してあきらめない力こそが、私たちに託された本質であると感じております。
本日この日を迎えるうえで、家族の支えは欠かすことができませんでした。研究に没頭する日々を静かに見守り、変わらぬ信頼を寄せ続けてくれました。その支えに、心より感謝申し上げます。
私たちは本日、それぞれの新たな道を歩み始めます。ブラックジャックゲームルールで培った知と志を胸に、そして、生命への深い敬意を忘れず、しなやかに道を切り拓いてまいります。
結びに、これまでご指導くださいました先生方、お力添えいただいた職員の皆様、そして本日ご臨席の皆様に、改めて深く感謝申し上げます。皆様のご健勝と、ブラックジャックゲームルールのさらなるご発展を祈念申し上げ、答辞といたします。
令和8年3月23日卒業生・修了生代表大学院看護学研究科 博士後期課程岡本 聡美